国会議員の意見交換会を開催

会議中の様子

G7サミット開催前の3月30日、G7の国会議員が、GPE主催のオンラインの意見交換会に参加し、G7首脳に対して教育に対する政府開発援助(ODA)の保護や優先順位付け、増額を約束するよう声明を発表しました。鈴木貴子議員には、GPE・ラウラ・フリジェンティCEOと共同議長を務めていただきました。世界各国の議員たちと英語でやり取りし、円滑に会議を仕切って頂きました。また、谷合正明議員、高橋光男議員も参加して下さいました。武井俊輔外務副大臣からもビデオメッセージを頂きました。

背景
私たちは現在、教育の危機に直面しています。新型コロナウイルスのパンデミックによって、子どもたちの将来の生涯年収は21兆米ドルも減るという試算が出ています。基礎教育を通じた人的資本への投資は、私たちの最大の脅威に対処し、持続可能で民主的、平和的で豊かな社会の基盤となる最も有望な解決策です。 教育システムを変革することで、人と地球の両方が繁栄することが可能になります。 しかし、これはG7が教育資金を保護し、優先し、増加させることによってのみ実現することができます。

発表された共同声明
G7各国の国会議員として、我々はG7諸国に対し:
・2023年のG7外相会合の際に国際教育協力を議題に入れること
・G7首脳のコミュニケの中に国際教育協力に関する資金の保護や優
先順位付け、増加に対する明確なコミットメントを確保することにより持続可能な開発目標のゴール4の進展を早急に推進すること
以上を要請します。

署名議員抜粋
日本:鈴木貴子衆議院議員、谷合正明参議院議員、高橋光男参議院議員​
カナダ:ヘザー・マクファーソン下院議員ら
フランス:アンドレ・ヴァリニイゼール上院議員
ドイツ:スザンヌ・メンゲ連邦議会議員
イタリア:リア・クアルタペレ外交・地域問題委員会副委員長
イギリス:ヴィッキー・フォード元外務・英連邦・開発省大臣ら
アメリカ:ロイス・フランクル下院議員ら

武井俊輔外務副大臣ビデオメッセージ
複数の危機のためにSDGsの達成に悲観的な見方が広がっていることを紹介。日本が人間の安全保障を推進するために不可欠な分野
として、国際基金への幅広い二国間プログラムおよび支援について言及しながら教育への支援を強調してきたことにも触れました。
日本はSDG4達成のために教育セクターへの支援に引き続き注力していくことを伝えました。

鈴木貴子議員のコメント(原文は英語)
意見交換会のあと、鈴木貴子議員からは、世界の主要な経済大国が広島に集まるG7首脳サミットで、多くの開発途上国において深
刻な教育危機があることを認識しなければならず、日本を含むG7諸国が、教育を最重要課題として取り上げ、国際教育協力に関す
る資金の増額を確保することは非常に重要だとコメントしています。また、国会議員たちには、理想を語るだけではなく、行動を
起こす責任があります」とも述べています。

谷合正明議員
日本が議長国であるということを振り返り、教育投資は人間の安全保障の一部であるとして、日本が教育への投資を強く提唱して
いることを改めて強調しました。

高橋光男議員
日本はG7議長国として国際教育協力をリードする必要があり、将来を担う子どもたちのために一層働きかけていくとの力強い言葉
を頂きました。

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