GPEの文書によく出てくる用語を少しずつ解説していきます。初回は「GPEマルチプライヤー」(略称:マルチプライヤー)です。
GPEでは、教育への資金を動員するための革新的な資金調達の仕組みとして「GPEマルチプライヤー」を2018年から展開しています。GPEマルチプライヤーはドナー支援とGPE資金をマッチングする仕組みであり、GPEからの支援1ドルに対し、他ドナーから3ドルを動員します(民間企業・財団の場合はGPE1ドルに対し1ドルでマッチングとなります)。
2018年以降、GPEはマルチプライヤーを通じて4億8000万ドルの助成金を40カ国に割り当て、財団から多国間開発銀行まで、さまざまなパートナーから20億ドル以上の追加協調融資を引き出しました。
日本関係では、例えばJICAがパプアニューギニアで他のドナーと共に策定支援をしてきたパプアニューギニア政府の理数科教育プログラムに対して、GPEからマルチプライヤーと従来のグラント合計で約11億円の支援が行われました。

出典:GPE/Jeff Ramin