第4回Friends of Educationを「日本の国際教育協力機関とGPEの連携」というテーマで開催しました

6月13日に第4回Friends of Educationを開催。鈴木憲和議員、高橋光男議員、牧島かれん議員、山本ともひろ議員(五十音順)を始め、NGOや民間企業・財団、アカデミアの皆様にご参加いただきました。

写真右から高橋議員、牧島議員、鈴木議員、山本議員

プログラム
1.はじめの挨拶:GPE事務局
2.モンゴルの連携事例:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンから報告
3.パプアニューギニアの連携事例:JICA、GPEから報告
4. ディスカッション
5.終わりの言葉:GPE事務局

モンゴルの連携事例: セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン豊田モンゴル国事務所ディレクター
・GPEの枠組みを活用しグラントエージェント(資金運用機関)になると、より直接的に相手国の教育政策に関与でき、組織運営面でも財政的な恩恵を受けられ、活動の幅も広がる。
・GPEの仕組みは、複数の教育協力機関の協働が体制的に実現しやすいので、同じ目的の達成に向け、情報やリソースを有効利用できる。
・複数の機関が似ているけれども違うアイデア・施策・経験などを持ち寄ることで、より良い技術・モノ・専門的サービスを相手国政府に提供できる。

パプアニューギニア(PNG)の連携事例:JICA 木田教育政策アドバイザー
・現在、教員養成や教科書・指導書配布等のコンポーネントを含むBEST PNG (Boosting Education Standard Together in PNG)プログラムを実施中(全体予算約15億円、期間:2019-2023年末予定)。JICAは同国での調整機関コーディネーションエージェンシー(CA)を担っている。
・JICA技術協力プロジェクトで小学校3~6年生の理数科教科書が開発した後、GPE資金を活用して1年生2年生の算数教科書に着手したほか教科書配布、教員養成学校への支援、電子データ化支援、タブレット供与などで民間企業、日本大使館、総務省、文部科学省、大学等と連携した“All Japan”の教育支援を実現している。

人間開発部・亀井部長からも、PNG以外でも様々な形でGPEとの連携を進めており、また将来的なグラントエージェント(GA)受託念頭に資格取得のための手続きを行っていると説明がありました。

発言するJICAの担当者

パプアニューギニアの連携事例: GPEタリク上級教育専門官
・320万USドルのGPEマルチプライヤーを通じて、日本政府から1060万USドルの追加融資を受けた。
・GPEは2002年から国の教育計画策定のサポートを行っており、これまで4,000万USドルを投じている。
・2022年5月からCAの役割を担っているJICAと協力して、算数と理科のプロジェクトでプログラムを実施中。

GPE担当者はオンライン参加のため資料はスクリーンに投影されました

鈴木憲和議員からの質問
・日本企業が関わっている案件はあるか。
・学校図書社はビジネスベースかCSRか。

高橋光男議員からのコメント、質問
・G7で国際教育協力の重要性が確認されたことを評価。引き続き継続的な支援を求めていきたい。
・教育の質はどのように測定可能なのか。
・高橋議員はツイートFacebookインスタグラムブログでこの会のことを報告して下さいました。

牧島かれん議員からのコメント
・各国の現状や取り組みを学びながら日本も国際教育の分野でもしっかりと責務を果たしていきたい。

山本ともひろ議員からの質問
・25年前にモンゴルを視察した。「マンホールチルドレン」の現状は?
・パプアニューギニアも視察経験があり、現在の治安について
・山本議員も、この会の様子をツイートして下さいました。

Friends of Education:国際教育協力に関わる多様なステークホルダーで構成されるグループ。日本が教育協力の分野でどのようにビジビリティ―を高め、マルチの枠組みと連携をしながら効果的に貢献していかれるのかを議論しています。

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