Video Release: 21 years after 9/11: What should Japan do now to promote girls’ education in Afghanistan

On September 11, Japanese GPE Youth Leaders hosted an online event on girls’ education in Afghanistan. The first session of the webinar was attended by nearly 70 people, and the second session, which was targeted at youth, was attended by more than the maximum number of youth.

Afghan youth from around the world also took part in the online event and shared their perspectives on the current situation in Afghanistan. Due to the time difference, the youth who were unable to attend the event shared their experiences in videos, which were shown during the first session of the online event.

Session 1 (simultaneous interpretation in English) is available in the video below. Please listen to the messages from Afghan youth, presentation from Afghan experts, and messages from the parliamentarians who supported this event.

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動画の公開:9.11から21年:アフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのか

9月11日にアフガニスタンの女子教育に関するウェビナーを実施しました。第1部は70名近くの方に参加いただき、またユースが対象の第2部では定員を上まる多くのユースに参加していただき、大いに盛り上がりました。

また、当日は世界各国からアフガニスタンのユースも参加し、アフガニスタンの実情を踏まえた声が寄せられました。また、時差の関係でオンラインイベントに参加できなかったユース達からは、ビデオメッセージが寄せられ、第1部で公開しました。

以下のビデオでは第1部(日本語の同時通訳)を公開しています。ぜひ、アフガニスタンのユースからのメッセージや、アフガニスタンの専門家からのお話、本イベントをご支援いただいた国会議員のメッセージをお聞きください。

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【イベント】9.11から21年:アフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのか

Credit: Canada in Afghanistan

これまでアフガニスタンは、ドナー国やNGOなどからの支援を含め、教育システムを強化し、すべての子どもたちに教育を確保しようと努力していました。しかしながら、2021年にタリバンが政権をとって以来、特に少女や女性にとって、教育の継続性が危機にさらされています。

第1部では、アフガニスタンの教育制度の専門家やアフガニスタンの若者を招き、アフガニスタンにおける女子教育の課題、日本政府への期待、アフガニスタンの未来への希望についてお話しいただきます。このセッションでは、GPE(Global Partnership for Education)などの多国間パートナーシップの枠組みを最大限に活用し、アフガニスタンへの支援を継続することの重要性を訴えます。

第2部では、教育、開発、平和構築に関心のある20名の若者(18歳~30歳)を招き、アフガニスタンにおける女子教育の課題と日本政府の支援のあり方について議論します。 セッション2での議論の成果は、日本のGPEユースによってまとめられ、日本の若者からの政策提言として、日本の政策立案者に向けて発信される予定です。

日時:2022年9月11日(日) 6:00pm − 7:30pm(日本時間)

開催方法:オンライン

参加費:無料

参加方法:参加希望の方は下記リンクより事前登録をお願いします。(締切:2022年9月7日)

応募フォームリンク:https://forms.gle/pzjfMXQ3UMP8ZaHSA

主催:GPE Youth Ambassador Japan (Instagram, Twitter)

プログラム

第1部:アフガニスタンの専門家やアフガニスタンの若者・ユースによるお話し(6:00pm − 7:00pm)

対象:どなたでも参加可能。

– GPE Youth Ambassador Japanによる自己紹介・イベント目的説明

– 国会議員の先生方からのメッセージ

– アフガニスタンの教育システム(仮)(名古屋大学大学院国際開発研究科 内海悠二准教授)

– アフガニスタンの教育課題とGPEの教育支援(仮)(GPE 上級教育専門官 Javier Luque氏)

– アフガニスタンの若者・ユースからのメッセージ

– 終わりの言葉

第2部:若者を対象としたディスカッション(7:00pm − 7:30pm)

対象:教育や開発、平和構築に関心のある若者 (18歳 − 30歳)定員:20名

※ディスカッション形式の第2部は定員に達した時点で受付を終了します。

– ディスカッション

– ディスカッション内容の共有

– 終わりの言葉

※プログラムは現在調整中であり、一部変更になる可能性がございます。

ご質問、お問合わせ:GPE Youth Ambassador Japan(gpeyouthjp@gmail.com)、小田(moda@globalpartnership.org

イベントの最新情報は Twitter (@gpe_youth_japan) をフォローください。

登壇者

名古屋大学大学院国際開発研究科 内海悠二准教授

学術博士。早稲田大学大学院を修了後、ユネスコ(アフガニスタン、ヨルダン)及びユニセフ(東ティモール)にて、7年ほど教育運用情報システムの構築や教育セクター計画の策定業務に従事。現在は、アフガニスタンや東ティモールを主な対象として、教育と紛争、学校効果研究、比較教育研究を行うとともに、東ティモール教育省やアジア開発銀行(対象国:スリランカ)などで教育政策策定支援に携わっている。

GPE 上級教育専門官 Javier Luque氏

現在、GPEのアフガニスタンを担当。GPE以前は、世界銀行、米州開発銀行、国際通貨基金でシニア教育スペシャリストなどを歴任。

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「教育の変革」の事例:ケニア

授業中の生徒と先生。ケニア、2017年4月。クレジット:GPE/Kelley Lynch

ケニアはGPEの新たな運営モデルである「GPE2025戦略フレームワーク」を試験的に導入している6カ国のうちの1カ国です。ケニアの教育の変革に向けた取り組みを紹介します。

GPEの新しい運営モデルにより、政府が教育の改革の優先順位を決め、その優先順位をもとに、民間セクターを含むパートナーやリソースを配置しました。またこのことは、ケニアの教育制度の課題に対して、パートナーと政府が共同所有の感覚を確立することに役立ちました。

GPE2025の重要な要素は、パートナーシップ・コンパクトの開発です。これは、政府が優先順位の高い改革についてパートナーとどのように協力していくのかを明確にするものです。 このコンパクトは、パートナーによるGPEのグラントを決めるための基盤となります。

パートナーシップ・コンパクトは生きた文書であり、必要に応じて更新されます。ケニアが前進するにつれ、優先事項が国の計画や政策と一致するよう、進行中のセクター計画や政策過程をもとにコンパクトの更新が行われます。中間レビューでは、コンパクトの主要な分野の進捗を評価します。コンパクトのモニタリング、実施はLEGが共同で行います。

「ケニアの学習成果向上へのコミットメント」の詳細はこちら

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「教育の変革」に関する教育大臣会合と閣僚級コミュニケ

パリで開催された「国連教育の変革プレサミット」に参加した閣僚たち
出典:GPE/Emmanuelle Jacobson-Roques

「国連教育の変革プレサミット」では、 80以上のGPEのパートナー国を代表する教育大臣達が集まり、 世界中の子どもたちの未来を脅かす前例のない教育と学習の危機に対処するため、変革的行動を動員することを決意し、閣僚級コミュニケが発表されました。

閣僚級コミュニケの中では、パートナー国の教育大臣達から、COVID-19の影響に加え、縮小する世界経済、食糧とエネルギーの不足、債務負担の増加、気候危機の悪化により、大きな学習損失が生じている緊急課題に直面していることが示されました。

これらの課題に対して教育を大規模に変革する必要性を訴え、 21世紀にふさわしい、公平で包括的、かつ強靭な教育システムを通じてアクセス、学習成果、男女平等を加速させることの必要性を強調し、国際社会に対して、以下の要求が示されました。

•援助の効率化、調和、変革に向けた国の優先事項や公約、そして教育の進歩の主な障害に対処するための制度との整合性を高めること。

•債務削減イニシアティブを含め、各国が教育に投資するための財政的余地を拡大することの支援を通し、教育資金をより多く動員すること。

•特に気候変動の悪影響に対処し、紛争や危機における教育を保護するために、特に最も周縁化された子どもたちにデジタル学習を提供する能力を向上させるなど、状況に応じた解決を支援する地域、国、グローバルなパートナーシップを強化し多様化させること。

「大規模な教育の変革に関する閣僚級コミュニケ」の詳細はこちら

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「国連教育の変革プレサミット」とGPE

2022年6月28日から30日にかけて、パリで「国連教育の変革プレサミット」が開催されました。これは、9月にニューヨークで開催される「国連教育の変革サミット」に向け、 教育の変革に関する議論を発展させ、共有ビジョンと行動案を確立し、開催に向けてさらなる勢いを生み出すことを目的としています。このプレサミットには、GPEからはチャールズ・ノースCEO代理が出席しました。

9月の「国連教育の変革サミット」は、1ページ目で紹介した2022年HLPFと併せて、SDG4「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」の進捗状況を確認する重要な機会です。

この「国連教育の変革サミット」 に向けたプレサミットでGPEは、教育資金に関するアクショントラックを世界銀行との共同でリードし、チャールズ・ノースCEO代理は、資金調達なくして教育の変革はありえないことを強く訴えました。

さらに、GPEの幹部、パートナー国の教育大臣、そしてGPEのユースリーダー達が主要な会議に参加しました。 ユースフォーラム、ジェンダー変革教育、Safe to Learnとの共同開催による学校内暴力撲滅、UNESCO、UNHCR、UNICEF、ECWとの共同開催による緊急教育対応メカニズムと資金調達などを含む幅広い課題を対象とした多くのイベントに参加し、 パートナーシップの幅広さと強さを示すことができました。

GPEやGPEのパートナーが参加する「国連教育の変革プレサミット」のプログラムの一部

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サイドイベント:持続可能な開発のための教育

より良い未来のために学びを変える:持続可能な社会のための教育」と題するサイドイベントが、日本が共同議長を務める教育フレンズグループとUNESCOの共催により、7月12日に開催されました 。 北村友人東京大学教授がモデレーターを務め、GPEからはチャールズ・ノースCEO代理と、 サラ・ビアドモア氏がパネル・スピーカーとしてスピーチを行いました。

このサイドイベントでは、持続可能な社会の実現に向けて、教育の変革力を活用する方法を明らかにし、持続可能な開発のための教育(ESD)の政策と実践がより良い未来の構築にいかに貢献できるかについて議論が行われました。

石兼大使は冒頭に挨拶で、不確実性の高い時代において、最善の方法は人への投資であり、教育は共通の課題に取り組み、SDGsを達成するために人々が正しい判断を下せるようにする最も強力なツールであることを強調しました。

チャールズ・ノースGPE CEO代理は石兼大使に対し、スピーカーとして招待されたことに感謝の意を示しました。さらにCOVID-19によって引き起こされた学習危機について触れ、気候変動リスクに対応するために教育の力を引き出すことの重要性、パートナーシップを強化し、 各国独自の取り組みを支援し、革新的な考え方や資源、資金を提供して、大規模な変革を進めていくことの必要性を述べました。

教育フレンズグループのTwitterより
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公式会議:SDG4のレビュー(質の高い教育)

SDG4(質の高い教育をみんなに)のレビューに関する公式会議が7月6日に開催されました。議長を 経済社会理事会副議長(ボリビア)が務め、チャールズ・ノースCEO代理や石兼大使を含む教育大臣や国際機関からの17名代表が出席しました。

この会議では、 前回2019年のHLPFからのSDG4の進捗状況、COVID-19からの教訓、世界共通のSDG4の進捗を妨げる事項や懸念事項、他の目標やターゲットとSDG4とのシナジー、成功事例や政策、パートナーシップ、連携を推進させる方法の示唆などの観点からSDG4進捗の現状についてレビューが行われました。

石兼大使は教育フレンズグループの共同議長の代表として、9月の「教育変革サミット」の準備に積極的に取り組んでいることなどを述べ、不確実性の時代において、最善の方法は人への投資であり、教育は、共通の課題に取り組み、SDGsを達成するために、人々が正しい意思決定を行うことを支援する最も強力なツールであると強調しました。

チャールズ・ノースGPE CEO代理は先日パリで行われた「国連教育の変革プレサミット」では、80以上の低所得国の教育大臣達が、教育の変革のビジョンのために立ち上がったこと、政策リーダー達が9月の教育変革サミットを、このビジョンを実現するための大胆なコミットメントを行う場として活用すること、男女平等の実現を理論だけでなく行動に移すことの必要性を強調しました。

「SDG4のレビュー」に関する公式会議を動画で見る

教育フレンズグループのTwitterより
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持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)における、GPEと日本のSDG4に向けたコミットメント

持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(High‒Level Political Forum on Sustainable Development: HLPF)が7/5-15にニューヨークで開催されました。これは2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」をレビューするためのグローバル・レベルでのフォローアップ・プロセスに位置付けられる会議です。

2022年のHLPFのテーマは「持続可能な開発のための2030アジェンダの完全な実施を進めながら、COVID-19から復興する」です。 また、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、質の高い教育に関する4、に加えて、5、14、15、17 のレビューが行われました。

HLPFには、GPEからはチャールズ・ノースCEO代理が、日本からは国際連合日本政府代表部の石兼大使が出席しました。この2名が登壇したセッションについて本ニュースレターで紹介いたします。

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教育支援における援助協調の枠組みに日本が参加する5つの理由

市岡氏(在モンゴル日本国大使館)、豊田氏(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)へのインタビュー

モンゴルでは、在モンゴル日本国大使館がコーディンネーション・エージェンシー(CA)(現地教育グループを取りまとめ、教育セクターの政策対話の調整を通して、相手国政府を支援する役割)を担い、セーブ・ザ・チルドレン・オーストラリア(SCA)がグラント・エージェント(GA)(資金運用機関)となりまた、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)がその連携パートナーとなり、 GPEの資金調達プラットフォームを活用し、JICAの案件でシードマネ―を獲得することになった 、GPEグラント事業が承認されました。

日本の機関・団体が中心的役割を担う本グラントにおいて、在モンゴル日本国大使館の市岡氏と、 SCJの豊田氏にインタビューを行い、教育支援における援助協調の枠組みに日本が参加する理由や意義などについてお伺いしました。

現在の業務について教えてください

市岡晃氏在モンゴル日本国大使館 一等書記官):経済・開発協力班長として、モンゴルに進出する日本企業の支援やモンゴルから日本のマーケットに関心あるモンゴル企業の支援、日本政府の対モンゴル支援の政策立案・実施を担当。

豊田光明氏公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン  海外事業部のアジア地域マネージャー):モンゴルと東南アジア地域の支援戦略の策定、新規事業の案件形成、各国で実施中の事業の運営・管理等。2007年から12年間モンゴル事務所の代表。現在は東京ベースで、引き続きモンゴルの統括。

CAを担うことや、GAを目指すことになった経緯を教えてください

市岡晃氏:モンゴルでは以前から教育における援助協調の枠組みが存在しており、在モンゴル日本大使館はADBと共同で議長を務めてきた。そのような中で、2018 年にモンゴルの教育科学省がGPEの資金活用に関心を示した際、教育分野の主要なドナーであり共同議長の経験があった日本にCA就任の打診があった。それを受けてLEGのメンバーに承認され在モンゴル日本大使館がCAとなった。

豊田光明氏:セーブ・ザ・チルドレン(SC)は1994年にモンゴルに事務所を開設。それ以来モンゴルの教育セクター、特に就学前教育と基礎教育の分野で活発に支援活動を展開してきた。 モンゴルが、民主化の道を歩み始めた1990年代からその時代ごとのモンゴル特有の教育課題に対して、 SCは25年間にわたり支援を続けてきた。その実績が教育省にも認められ、現場で支援活動を担うだけでなく、教育政策アドバイザーとして、教育分野中期開発計画の策定にも関わってきた。今回モンゴル政府がGPEに対して、マルチプライヤーへの関心表明を出して申請を決めた際、基礎教育において、 SCがこれまでモンゴルで培ってきた専門的な強みを活かし、GPEの事業を運営する側に立って関与したいと考えるようになった。しかしながら、モンゴル事務所を管轄するSCJとして、GPEのGAを行うために必要な資格を有していなかったので、 SCJの姉妹機関であり、すでにGA資格を保有しているSCAにGAとなってもらい、 SCJ は連携パートナーとして、LEGで選任された。

CAやGAを担う意義をどのように捉えていらっしゃるか教えてください

市岡晃氏:日本はOECDのDACメンバー国の中で、モンゴルに対する支援のトップドナーであり続けている。日本政府は重要な外交課題の一つとして人間の安全保障を推進しているが、この実現のために途上国において教育分野における支援を積極的に行ってきており、モンゴルにおいても教育インフラの整備、国費留学制度や技術協力を通じた人材育成に力を入れてきた。他方、最近はモンゴルは経済成長に伴い、所得水準が高くなっているため、以前のように日本政府が無償資金協力を実施することが難しくなってきている。このような状況の中で、日本政府による対モンゴル支援はJICAやNGOを通じた技術協力が中心となっているが、大使館、JICA、日本のNGOが協力して、教育分野の支援事業を実施するだけでなく、モンゴルの教育科学省のために教育分野の国際的な枠組みであるGPEの資金の獲得を支援することは、開発と外交の両面において大きな意義がある。

これまでも、各援助機関同士が、個別に相談や意見交換をしたり、連携する取組みは行われてきたが、LEGのように、主要なドナーだけでなくNGOや教育関係者が集まって情報を共有する枠組みはなかった。このような援助協調の枠組みを日本が主体的に取り組むケースは世界的に見ても少ないと思う。ここ数年は、コロナ禍でオンラインの会議ばかりで会合の運営が難しい面があったりなど労力も伴うが、現場において日本の存在感を示すことにつながっているのではないかと思う。

豊田光明氏:SCJでは引き続き、モンゴルで支援活動を続けることを計画しており、中長期的な視点で見た場合、GAの資格を取得しておくことが望ましいと考えている。もしSCJとしてGAの資格が取得できると、 SCJが教育分野で支援活動を実施している他のアジア諸国だけでなく、中東やアフリカ諸国でもGAを執行・運用できる条件が整う。 GAとしてGPEのグラントをどこかの国で執行できるようになると、これまでと全く違った次元で、教育現場での活躍の場が広がる。例えば、GAとなることで、GPEのグラント事業を通じて当地の教育省との関係性が必然的に強化されることになり、教育政策に直接関与できる機会も増え、組織運営の面で財政的な恩恵も受けることになる。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのような日本の国際協力に携わる組織にとっては、GAの資格取得は非常に魅力的である。

モンゴル教育省が重点分野として掲げている教育課題とGPEのグラント事業の関連を教えてください

豊田光明氏:現在モンゴルで実施中の10年計画である教育分野中期開発計画がある。その中で、3つ重点課題が挙げられている。1つ目は教育システムの質・教育の妥当性の向上、2点目が教育の機会均等と包括性の向上、3点目が教育ガバナンス・管理・運営の効率化。この計画の中で誰一人取り残さない公正で質の高い教育や子ども達の健全な成長を支える教育環境の整備、デジタル時代への対応等、経済的自立を促進する教育が強調されている。今回のGPEのグラント事業は、この中期開発計画に位置づく、インクルーシブ教育と学校給食、ハイブリッド型学習の3点を支援する。モンゴルでは、SCJやJICA、 KOICAといった機関が、すでに同分野での支援の継続を表明・計画している。今回は、そこにマルチプライヤー(ドナー支援3米ドルに対し、GPEが1米ドルを支援する、ドナー支援とGPE資金をマッチングする仕組み)を用いて、GPEから追加の資金動員を行うことで、既存の支援内容との相乗効果が発揮されることが期待できる。SCJは、 これまで日本政府・外務省の「日本NGO連携無償資金協力(通称N連スキーム)」を活用して、モンゴルでインクルーシブ教育の支援事業を過去数年間実施した。本GPEグラントでは、N連スキームで紹介したインクルーシブ教育の技術的なインプットがそのまま活用でき、これまで培ってきた専門的なノウハウや専門性を活かしていける事業構成になっている。

GAの資格取得やGPEのグラント事業の実施に向けて準備していることを教えてください

豊田光明氏:GAの資格を取得するためにGPEがさまざまなガイドラインを準備しているので、SCJとしては、それらをもとにGAとして求められる役割を理解し、要件の最低条件を確実に満たせる組織体制の維持強化を図っていきたい。マルチプライヤー事業をSCAと共同で実施することで、GAの役割を学び、 SCJとしても将来的にGAの役割を取得できるように、しっかりと対応していきたい。

さらに、GPEのグラント事業をモンゴルで実施するために、CAを務めている在モンゴル日本国大使館、その他の主要機関であるJICAやKOICAと協調しながら、教育省と事業の進め方に関する活動計画の策定や、事業実施に向けた契約書類の準備を進めていきたい。コンポーネントごとに運営委員会を設定する予定であり、事業実施体制の構築作業をしっかりと行っていく。SCJ内部では、日本、モンゴル、オーストラリアで、内部統制の仕組みをしっかりと構築した上で、GAとしての責任をしっかりと果たせるように準備を進めている。

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