GPEユースリーダーコーナー

GPEユースリーダー達は、1年から2年間の期間で活動を行っています。2022年に活動した日本のGPEユースリーダー 達が、GPEユースとしての2022年の活動をを振り返りました。彼女達の1年間の軌跡をぜひご覧ください。

2022年度の活動を振り返って~中野~

アドボカシー活動

GPEユースとして、日本の国会議員の先生方のもとへ直接伺い、GPEを通じたパートナー国への教育支援の必要性を伝えるアドボカシー活動を行っておりました。当初はこんな私の声なんて聞いてもらえるのだろうかと不安しかありませんでした。しかし、時間を作って面談の機会をくださったほとんどの先生方が、真摯に若者の声に耳を傾けてくださいました。この活動を通じて、声を上げることの大切さを学びました。

多くの人々との出会い

世界のすべての子供たちが質の高い教育を受けられる世界にしたい、誰かのために何かをしたい、と思ってはじめた活動でしたが、実際は自分自身にとっての学びが大きく、得るものがたくさんありました。

 活動当初は戸惑うこともありましたが、GPE事務局の方々の丁寧なトレーニングやサポートのおかげで、1年間ユースとして活動することができました。本当にありがとうございました。

  GPEユースとして、多くの教育に情熱を注ぐ方々と出会ったことで、自分自身ももっと教育について考え、行動していきたいと感じました。これからユースの経験を活かし、パートナー国の教育の質向上に貢献できるように、活動したいと思います!

2022年度の活動を振り返って~畑岡~

背を押してくれた

この一年の活動で一番心に残っているのは、9.11から21年の節目に開いたオンラインイベントです。イベントにはアフガニスタン出身の学生も登壇しました。

 多くの人の支えのもと開催することができました。イベント参加者から多くの力強いメッセージもいただきました。第2部のユースのディスカッションでは熱い議論が交わされました。

 世界の分断が危ぶまれる今、教育の意味を再確認するとともにその重要性をかみしめるイベントとでした。

 周りにも日々汗水流して活動されていること、教育の重要性を 共感してくださる方がいることを再認識し、私の背を押してくれるイベントともなりました。

これをもっと当たり前に

GPEの活動を通し、国会議員の方を訪問して、意見を伝えるという活動に参加しました。ただの大学生の一人にすぎない、私の話に耳を傾けてくださる方がいるということに驚きました。しかしそもそも国会議員は選挙で選ばれた市民の代表者です。市民の声を聞くのも仕事の一つでしょう。意見を聞いて終わりにするのではなく、政治にしっかり反映していただきたいです。それを見張るのもやはりまた、市民の役割だと思いました。

 活動を通して、民主主義について体感することができたように感じます。議員を訪問することはそんなに目立つことではありません。だから、人の目を あまり気にしなくともすみます。もっと多くのユースに、政治参加のハードルがそこまで高くないということを経験してほしいです。

慈善財団とGPEとの連携の促進:LEGO財団の事例

授業中に教科書を共有するMakbel Henokさん(左、7歳、2年生)とクラスメイト。エチオピア、2019年1月。(Credit: GPE/Alexandra Humme)

GPEでは慈善財団との連携を進めています。その一つとして、今回はLEGO財団とGPEの連携事例を紹介します。

LEGO財団はデンマークに拠点を置く慈善財団で、紛争国・脆弱国、発展途上国でも大規模な プログラムを世界的に実施してきました。同財団は、今後10年間で年間7,500万人の子どもたちに支援の手を差し伸べることを目標とし、特に就学前教育・ 幼児教育の普及に力を入れています。

2021年7月、GPEとLEGO財団は、5年間の多面的パートナーシップを正式に締結し、両団体が協力し て就学前から初等教育までの連続した教育システムの変革に取り組むこととになりました。同時に、 LEGO財団は、GPE理事会の⺠間財団の代表として選出されました。

1. 革新的資金調達による投資:デンマーク政府と共同でGPEの女子教育アクセラレータへ共同プレッジ(1,500万ドル)。さらにサハラ以南のアフリカでGPEの マルチプライヤーを活用し教育プログラムに投資するため2,000万ドルを確保。

2. GPE KIX:サハラ以南のアフリカの、早期学習における遊びに基づく教育法開発支援のKIXに300万ドルを投資。5つのリサーチ・プロ ジェクトを選定。

3. アドボカシー活動:ジェンダー平等を中心に、ドナー、⺠間セクター、フィランソ ロピー間の協力を促す目的でアドボカシー活動をGPEと共同で行う予定。