ドイツ人権映画祭でアフガニスタンに関するハイブリットイベントを開催します

2023年10月16日(月)CET18時30分から19時30分に(日本時間は17日午前2時30分)、ベルリン人権映画祭(Human Rights Film Festival Berlin, HRFFB)のパネルディスカッション「Battles beyond the Battlefield: Safeguarding Girls Education」で幕を開けるハイブリッドイベントに参加しませんか?

イベントの後は、映画「タリバン統治下に生きる アフガニスタンの子どもたち」が上映されます。

こちらイベントは、特にアフガニスタンにおける紛争とジェンダー不平等の中での教育の課題と、平和で強靭性のある社会のための女子教育の重要な役割に注目します。パネルディスカッションの模様はライブ配信もあります。

日本時間では深夜の開催ですが、ご興味のある方どうぞご参加下さい。詳細はこちらです。

9月に開催したアフガニスタンの女子教育に関するオンラインイベントでの若者の意見をもとに、政策提言を行いました

岸田総理と岸田裕子さんへのお手紙

岸田総理と岸田裕子さんへGPEを通じた基礎教育支援を呼びかけるお手紙を、上川陽子議員にお渡ししました。また河西宏一議員、谷合正明議員、寺田静議員、山本ともひろ議員にも直接、政策提言を伝えに伺いました。若者の声に耳を傾けてくださり、本当にありがとうございました。若者として声を上げる大切さをあらためて感じました。

SDGs実施指針改定に関するパートナーシップ会議(第2回)への参加

2023年に改定が予定されている「SDGs実施指針」に関するパートナー会議に参加し、GPEユースとして日本がパートナー国に対し、GPEを通じた基礎教育支援を行う重要性について訴えました。またGPE Youth Ambassador Japanとして政策提言を提出しました。若者の声が届くことを願っています。

GEPユースによるオンラインイベントを実施:「 9.11から21年:アフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのか」

第1部は70名近くの方が参加し、またユース対象の第2部では定員を上まる多くのユースが参加し、大いに盛り上がりました。

また、当日は世界各国からアフガニスタンのユースも参加しました。時差の関係で参加できなかったユース達からは、ビデオメッセージが寄せられました。

以下のビデオでは第1部を公開しています。ぜひ、アフガニスタンのユースからのメッセージや、アフガニスタンの専門家からのお話、本イベントをご支援いただいた国会議員のメッセージをご覧ください。

第1部のビデオ

以下は、アフガニスタンのユースとの対話をもとに、GPEのユースがまとめた政策提言です。ぜひご覧ください。

日本政府からGPEを通じたパートナー国に対するさらなる「人への投資」である基礎教育支援を頂きますようお願い申し上げます。

GPEは、世界銀行の主導で設立された低所得国や脆弱国の教育問題に特化した世界で唯一のパートナーシップでありグローバルファンドです。 現在世界では約2億4400万人の子どもたちが学校に通えず、さまざまな障壁に直面しています。すべての子ども達、特に女の子に質の高い教育を提供するためには、日本からのGPEへのさらなる支援が必要不可欠です。

事実、昨年イギリスにて開催されたG7での女子教育に関する宣言に日本は合意しました。しかしながら、その翌月に行われたGPEの増資会合で、日本だけが唯一女子教育への支援を含むGPEへの拠出額を明示しませんでした。今年ドイツで開催されたG7のコミュニケにおいても女子教育へのコミットメントを堅持することが明言されております。来年G7の議長国となる日本が女子教育に関する宣言へのコミットメントを果たすことを、他のG7国だけでなく、途上国であるパートナー国も期待をしています。

この背景からGPEユースはタリバン政権下で制限があり、さらなる支援が必要だと考えられる、アフガニスタンの女子教育にフォーカスしたオンラインイベントを開催いたしました。このイベントでは日本の18歳から30歳のユースとともにアフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのかディスカッションを行いました。

ディスカッションの結果として以下のような意見が挙げられました。

包括的な教育課題解決のためグローバルパートナーシップであるGPEと協力した基礎教育プロジェクトを支援すること。

短期的な支援だけではなく、長期的な支援戦略のもと教育支援を実施すること。

日本政府として保健医療だけではなく、人的資本への投資となる教育分野においても国際社会において積極的なリーダーシップを発揮すること。

全ての子ども、特に女の子への基礎教育を提供することは日本政府が実施することのできる社会的・経済的投資のうち、最も経済効率的で影響力の大きいものの一つであると言われています。「女子が学校に通うことができる期間が1年間増えるだけで、女性の収入は10%〜20%増加することができる」というデータもあります。また外務省のODA評価、教育協力政策の評価においても「日本は地球規模課題に対応するために、教育協力におけるネットワーク型アプローチ、多国間・二国間援助機関との連携強化を継続することが重要であり、GPE などのグローバルファンドに一定規模の資金提供をすること」と指摘されております。

そして第77回国連総会における岸田総理大臣による演説においても「日本は人材育成や能力構築に力を入れます。私は、教育は平和の礎という信念の下、教育チャンピオンに就任し、国連教育変革サミットの成果も踏まえ人づくり協力を進めます」との宣言がございました。日本政府からGPEを通じたパートナー国に対するさらなる基礎教育支援を頂きますようお願い申し上げます。

Video Release: 21 years after 9/11: What should Japan do now to promote girls’ education in Afghanistan

On September 11, Japanese GPE Youth Leaders hosted an online event on girls’ education in Afghanistan. The first session of the webinar was attended by nearly 70 people, and the second session, which was targeted at youth, was attended by more than the maximum number of youth.

Afghan youth from around the world also took part in the online event and shared their perspectives on the current situation in Afghanistan. Due to the time difference, the youth who were unable to attend the event shared their experiences in videos, which were shown during the first session of the online event.

Session 1 (simultaneous interpretation in English) is available in the video below. Please listen to the messages from Afghan youth, presentation from Afghan experts, and messages from the parliamentarians who supported this event.

動画の公開:9.11から21年:アフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのか

9月11日にアフガニスタンの女子教育に関するウェビナーを実施しました。第1部は70名近くの方に参加いただき、またユースが対象の第2部では定員を上まる多くのユースに参加していただき、大いに盛り上がりました。

また、当日は世界各国からアフガニスタンのユースも参加し、アフガニスタンの実情を踏まえた声が寄せられました。また、時差の関係でオンラインイベントに参加できなかったユース達からは、ビデオメッセージが寄せられ、第1部で公開しました。

以下のビデオでは第1部(日本語の同時通訳)を公開しています。ぜひ、アフガニスタンのユースからのメッセージや、アフガニスタンの専門家からのお話、本イベントをご支援いただいた国会議員のメッセージをお聞きください。

【イベント】9.11から21年:アフガニスタンの女子教育のために日本は何ができるのか

Credit: Canada in Afghanistan

これまでアフガニスタンは、ドナー国やNGOなどからの支援を含め、教育システムを強化し、すべての子どもたちに教育を確保しようと努力していました。しかしながら、2021年にタリバンが政権をとって以来、特に少女や女性にとって、教育の継続性が危機にさらされています。

第1部では、アフガニスタンの教育制度の専門家やアフガニスタンの若者を招き、アフガニスタンにおける女子教育の課題、日本政府への期待、アフガニスタンの未来への希望についてお話しいただきます。このセッションでは、GPE(Global Partnership for Education)などの多国間パートナーシップの枠組みを最大限に活用し、アフガニスタンへの支援を継続することの重要性を訴えます。

第2部では、教育、開発、平和構築に関心のある20名の若者(18歳~30歳)を招き、アフガニスタンにおける女子教育の課題と日本政府の支援のあり方について議論します。 セッション2での議論の成果は、日本のGPEユースによってまとめられ、日本の若者からの政策提言として、日本の政策立案者に向けて発信される予定です。

日時:2022年9月11日(日) 6:00pm − 7:30pm(日本時間)

開催方法:オンライン

参加費:無料

参加方法:参加希望の方は下記リンクより事前登録をお願いします。(締切:2022年9月7日)

応募フォームリンク:https://forms.gle/pzjfMXQ3UMP8ZaHSA

主催:GPE Youth Ambassador Japan (Instagram, Twitter)

プログラム

第1部:アフガニスタンの専門家やアフガニスタンの若者・ユースによるお話し(6:00pm − 7:00pm)

対象:どなたでも参加可能。

– GPE Youth Ambassador Japanによる自己紹介・イベント目的説明

– 国会議員の先生方からのメッセージ

– アフガニスタンの教育システム(仮)(名古屋大学大学院国際開発研究科 内海悠二准教授)

– アフガニスタンの教育課題とGPEの教育支援(仮)(GPE 上級教育専門官 Javier Luque氏)

– アフガニスタンの若者・ユースからのメッセージ

– 終わりの言葉

第2部:若者を対象としたディスカッション(7:00pm − 7:30pm)

対象:教育や開発、平和構築に関心のある若者 (18歳 − 30歳)定員:20名

※ディスカッション形式の第2部は定員に達した時点で受付を終了します。

– ディスカッション

– ディスカッション内容の共有

– 終わりの言葉

※プログラムは現在調整中であり、一部変更になる可能性がございます。

ご質問、お問合わせ:GPE Youth Ambassador Japan(gpeyouthjp@gmail.com)、小田(moda@globalpartnership.org

イベントの最新情報は Twitter (@gpe_youth_japan) をフォローください。

登壇者

名古屋大学大学院国際開発研究科 内海悠二准教授

学術博士。早稲田大学大学院を修了後、ユネスコ(アフガニスタン、ヨルダン)及びユニセフ(東ティモール)にて、7年ほど教育運用情報システムの構築や教育セクター計画の策定業務に従事。現在は、アフガニスタンや東ティモールを主な対象として、教育と紛争、学校効果研究、比較教育研究を行うとともに、東ティモール教育省やアジア開発銀行(対象国:スリランカ)などで教育政策策定支援に携わっている。

GPE 上級教育専門官 Javier Luque氏

現在、GPEのアフガニスタンを担当。GPE以前は、世界銀行、米州開発銀行、国際通貨基金でシニア教育スペシャリストなどを歴任。

GPE、アフガニスタンの教育支援に最大3億米ドルを拠出することを発表

すべてのアフガニスタンの子どもたち(特に女子)の教育を受ける権利を守ることは、すべてのパートナーにとって優先事項であり、さもなければ失われた世代を見ることになる危険があります。アフガニスタンの教育支援は喫緊の課題です。

3月31日に行われた「アフガニスタンの人道状況に関するハイレベル・プレッジング会合」でチャールズ・ノースGPECEO代理は、ビデオメッセージを通じ、GPE基金から最大3億米ドルの拠出を発表しました。

この資金は、 今後3年間、アフガニスタンのすべての子どもたちの教育を支援するために利用可能です。GPEは、同国の人道的対応計画および、最近承認されたアフガニスタン教育セクター移行フレームワークの中で優先される活動を支援する用意があります。

2012年以来、GPEはアフガニスタンに2億700万米ドル以上のグラントを割り当てています。2020年には、GPEはアフガニスタンの人道的対応計画を支援するため、2000万米ドルの追加グラントにより、緊急事態の影響を受けた15万人の非就学少年少女に、コミュニティベースの学習センターを通じて教育の機会を提供することを決定しました。さらに最近では、 COVID-19や紛争による混乱の中、最終学年の生徒たちが、学年を終えることができるよう、200万米ドルの追加資金を承認しました。

チャールズ・ノースGPE CEO代理のコメント

“GPEは、教育分野の開発パートナーとともに、過去の成果を守り、何百万人ものアフガニスタンの少女・少年たちの希望と機会を高めるために働くことを心待ちにしています。”

英語のプレスリリースはこちらをご覧ください。

アフガニスタンの現状とGPEの取り組み

日本によるアフガニスタン支援
10月12日に、アフガニスタンに関するG20首脳テレビ会議が開催され、日本からは岸田文雄内閣総理大臣が出席しました。会議では、G20首脳らがアフガニスタンをめぐる重要な課題を議論し、国際協調の重要性が確認されました。岸田総理大臣は日本の支援として、国際機関を通じた6,500万ドル(約71億円)規模の新規支援を含め、本年中に総額2億ドル(約220億円)の支援を実施する考えを示しました。また岸田総理大臣自身が、20年前にアフガニスタンの学校等を訪れた経験から、 アフガニスタン国内の経済活動や基礎サービスの提供の維持の必要性についても言及しました。

アフガニスタンにおけるGPEの取り組み
GPEは、アフガニスタンの現在の政治情勢が、教育分野、特に女子に与える影響を深く憂慮しています。

GPEは状況を注視しており、GPEが資金提供しているプログラムに対する、アフガニスタンの最近の出来事による影響等について、パートナーと継続的に対話しています。GPEの「脆弱国・紛争影響国に関するフレームワーク」では、合法的な政府や国際的に認知された政府が存在しない状況では、GPEの関与は、「子どもの最善の利益の確保」「システムの保護」「人道的原則」という3原則に基づき構築されることになります。

2011年にアフガニスタンがパートナーシップに参加して以来、GPEは2億米ドル以上を投じてアフガニスタンの教育サービス向上を支援してきました。