
「Women Deliver 2023 Conference」では、教育ゾーンの参加者が世界のリーダーへのメッセージを共有するよう求められました。これらのメッセージは、世界中のジェンダー平等に関係する人や会議に参加していた人の優先事項を反映し、公開書簡にまとめられました。公開書簡はこちらです。
「Women Deliver 2023 Conference」では、教育ゾーンの参加者が世界のリーダーへのメッセージを共有するよう求められました。これらのメッセージは、世界中のジェンダー平等に関係する人や会議に参加していた人の優先事項を反映し、公開書簡にまとめられました。公開書簡はこちらです。
こちらの報告書は、GPE2025に掲げられている「ジェンダー・ハードワイヤリング(gender hardwiring)」が、パートナーシップのアプローチを通じてどのように実現されるかを明確にするために、各国およびグローバルGPEパートナーからのフィードバックに応えるものです。
また、ジェンダー平等に関する新たな戦略ではなく、GPEの運営モデルを通じて行われている既存の具体的な行動を強調していて、相互説明責任のモデルを用いたジェンダー平等を強化するためのパートナーの役割と責任についても展開しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
GPEと国際開発研究センター(IDRC)の共同事業であるKIX(Knowledge and Innovation Exchange)の一環として、
応用研究プロジェクトの提案を募集します。
この募集の目的は:
・学校におけるジェンダー平等と社会的包摂の課題に対処するための革新的なアプローチの影響を拡大する方法に関する証拠の作成
・関連するステークホルダーが、その知識やイノベーションを活用するための能力の強化
・教育システムにおける政策と実践を改善するために開発されたエビデンスの活用
選ばれた提案には、以下の範囲の助成金が授与されます:
・1つの国を対象としたプロジェクトには、30万~50万カナダドル
・3カ国以上の国々で、その国の優先課題に直接関連するものをターゲットとするプロジェクトには、80万カナダドル~150万カナダドル。
・地域レベルまたはグローバルレベルで、より一般的なインパクトをターゲットとするプロジェクトで、少なくとも3カ国で活動を行い、ツールキットやプラットフォームなどの公共財を生み出す場合、最高250万カナダドル。
募集は、個々の組織、または最大3組織からなるコンソーシアムからの応募を受け付けています。
一般的な応募資格と、3種類の助成金のそれぞれの具体的な応募資格は、こちらの案内と募集要項をご覧ください。
応募の締め切りは2023年8月28日(東部標準時)です。
毎年5月28日に制定される「国際月経衛生デー」を記念して、認識を高めるため、Girls Not Bridesと合同でGPEは、月経衛生、ジェンダー平等、児童婚、教育のつながりに焦点をおいたウェビナーを開催します。
ウェビナーは日本時間明日26日22時から英語で行われます。
テーマは「ジェンダー平等を進める:教育、児童婚、月経衛生」です。
月経衛生管理を含む教育に対する多くのジェンダーによる障壁を踏まえると、このイベントは、認識を共有し、女児が教育を修了して潜在的な能力を発揮することを支援するために現在進めている活動を強調する重要な機会となります。
今年の記念行事の包括的な目標は、2030年までに、月経があることを理由に誰も足を引っ張られることのない世界を築くことです。
イベントの目的
・女子教育を促進するために、月経、教育、児童婚の結びつきにスポットライトを当てます。
・世代を超えた関係者が集まり、他のセクターの目標達成のためにも重要である教育に注目します。
・月経が女児の欠席率や学校での教育達成度に与える影響と、教育を通じてジェンダー平等を推進するためのセクターを超えた投資の重要性を強調します。
・月経周期や生物学的・生理学的変化に関する情報を共有することで、少年少女が早期妊娠や児童婚の防止を提唱する力を得られることを示します。
参加申し込みはこちらからお願いします。
「国連教育の変革プレサミット」では、 80以上のGPEのパートナー国を代表する教育大臣達が集まり、 世界中の子どもたちの未来を脅かす前例のない教育と学習の危機に対処するため、変革的行動を動員することを決意し、閣僚級コミュニケが発表されました。
閣僚級コミュニケの中では、パートナー国の教育大臣達から、COVID-19の影響に加え、縮小する世界経済、食糧とエネルギーの不足、債務負担の増加、気候危機の悪化により、大きな学習損失が生じている緊急課題に直面していることが示されました。
これらの課題に対して教育を大規模に変革する必要性を訴え、 21世紀にふさわしい、公平で包括的、かつ強靭な教育システムを通じてアクセス、学習成果、男女平等を加速させることの必要性を強調し、国際社会に対して、以下の要求が示されました。
•援助の効率化、調和、変革に向けた国の優先事項や公約、そして教育の進歩の主な障害に対処するための制度との整合性を高めること。
•債務削減イニシアティブを含め、各国が教育に投資するための財政的余地を拡大することの支援を通し、教育資金をより多く動員すること。
•特に気候変動の悪影響に対処し、紛争や危機における教育を保護するために、特に最も周縁化された子どもたちにデジタル学習を提供する能力を向上させるなど、状況に応じた解決を支援する地域、国、グローバルなパートナーシップを強化し多様化させること。
GPEでは慈善財団との連携を進めています。その一つとして、今回はLEGO財団とGPEの連携事例を紹介します。
LEGO財団はデンマークに拠点を置く慈善財団で、紛争国・脆弱国、発展途上国でも大規模な プログラムを世界的に実施してきました。同財団は、今後10年間で年間7,500万人の子どもたちに支援の手を差し伸べることを目標とし、特に就学前教育・ 幼児教育の普及に力を入れています。
2021年7月、GPEとLEGO財団は、5年間の多面的パートナーシップを正式に締結し、両団体が協力し て就学前から初等教育までの連続した教育システムの変革に取り組むこととになりました。同時に、 LEGO財団は、GPE理事会の⺠間財団の代表として選出されました。
1. 革新的資金調達による投資:デンマーク政府と共同でGPEの女子教育アクセラレータへ共同プレッジ(1,500万ドル)。さらにサハラ以南のアフリカでGPEの マルチプライヤーを活用し教育プログラムに投資するため2,000万ドルを確保。
2. GPE KIX:サハラ以南のアフリカの、早期学習における遊びに基づく教育法開発支援のKIXに300万ドルを投資。5つのリサーチ・プロ ジェクトを選定。
3. アドボカシー活動:ジェンダー平等を中心に、ドナー、⺠間セクター、フィランソ ロピー間の協力を促す目的でアドボカシー活動をGPEと共同で行う予定。
GPE2025戦略の重要な要素は、パートナーシップの活動全体にジェンダー平等をしっかりと組み込むことです。教育システムの変革プロセスにジェンダー平等を組み込むことで、ジェンダー平等を目標に掲げる国を支援することができます。そのためGPEはジェンダー平等をGPEのあらゆる活動に組み込んでいます。今回はGPEのジェンダー平等の取り組みを3点紹介します。
1. ジェンダー平等に関する包括的な国別対話
新たな運用モデルの実施に伴い、パートナー国は、国レベルの対話にジェンダー平等を組み入れ、教育セクターの計画を立てる過程の中にジェンダー平等をよりよく統合する方法を検討しています。例えば、エルサルバドルは、優先的な改革事項であった就学前教育にジェンダー平等を組み込みました。
2. ジェンダー平等への強力な財政的コミットメント
パートナー国は、ジェンダー診断と、教育におけるジェンダー平等を拡大するための戦略を特定、設計、実施するための国の能力強化のための「システム能力グラント」 を利用することができます。また政府とLEGは「システム変革グラント」を用いて、ジェンダー平等が課題である場合、その介入策を検討していくことができます。
3. ジェンダー平等の提唱と行動のための包括的なローカルおよびグローバルパートナーシッ プ
国レベル、理事会メンバー、グローバルフォーラムでの専用セッションの設置など、常にパートナーシップの議論の中心にジェンダー平等を据えることに取り組み、ジェンダーに関する様々なイニシアチブや国際的な枠組みにも関与しています。
2021年12月7日から10日にかけてGPEの理事会がオンラインで開催され、GPEにとって重要な複数の事案が議論、承認されました。
GPE理事会議長と副議長は理事会の冒頭で、 新型コロナウイルス感染症により学習危機への対応が後退していることへの認識を示し、最も必要な子ども達に教育を届けるために、機敏さ、適応性を重視し、既成概念にとらわれない考え方で、理事会が対応の水準を高める必要があることを呼びかけました。以下に理事会の議題の一部を紹介します。理事会ではさらに多くの議題が議論されました。詳しくはこちらをご覧ください。
GPE2025の運営モデル:GPEの全活動へ人権の強化やジェンダー平等の観点を導入した GPE2025運営モデルのパイロット6カ国での展開に関する、最新情報が共有されました。
GPEマルチプライヤー:GPEマルチプライヤーの指標となる配分を承認する権限を事務局に委譲することを承認、配分確保に必要な時間短縮につながりました。またマルチプライヤーへのアクセスが困難な国々に新たな協調融資の選択肢を提供する革新的な資金調達方法である「先行型協調融資」の運用アプローチも承認されました。
2021 成果報告書: 前戦略計画である「GPE2020」の期間を対象とした2021年成果報告書に関して、学習成果の向上、ジェンダーギャップの解消、教育資金の増加における進展が示されました。
RESULTS JapanとWFP共催により、 12/6(月)に東京栄養サミット2021のプレイベントが開催されました。会場では、アリス・オルブライトCEOによるスピーチが日本の学生・ユースの笹川大輔さん(創価大学)により代読されました。
アリス・オルブライトCEOによるスピーチ全文(日本語)
日本の国会議員の皆様、RESULTS JapanとWFPの皆様、そしてご来賓の皆様、こんにちは。日本政府が東京栄養サミット2021と教育のためのグローバル・パートナーシップ「GPE」をご支援していただいていることに感謝申し上げます。そして、このような場でお話しできることを大変嬉しく思います。
子ども達が栄養のある食事をとることと、質の高い教育を受けることには、深いつながりがあります。子どもが食事をとることで、よりよく学ぶことができるようになります。また、教育を受けた子どもは、より健康である可能性が高くなります。 この好循環により、命が救われ、人々はよりよく生きることができるようになるのです。
しかしながら、本日では何百万人もの子どもたちが、十分な食事を得られず、学習の機会を奪われています。低所得国の7,300万人の子どもたちが、毎日空腹のまま学校に通っているという事実には衝撃を受けます。空腹であれば、学習に集中することがいかに難しいかは、研究を重ねた科学者でなくても理解できるはずです。
すべての子どもたちが本来持っている自身の可能性を最大限に発揮できるようにするには、教育だけでなく、健康と栄養にも投資する必要があります。教育のためのグローバル・パートナーシップ「GPE」は、まさにそれを実現しています。
私たちは、低所得国の子どもたちに質の高い教育を提供することを目的とした、世界で唯一のパートナーシップおよび基金です。政府と協力して教育制度の改革を行い、現地で活動をしている開発団体・民間・財団等と協力して学校給食やその他のプログラムを支援しています。
昨年、GPEは、新型コロナウイルス感染症による影響に対応し、その回復を支援するために、23カ国の栄養に関連するプログラムに支援を行いました。さらにGPEは国連、WFP、その他マルチの機関による新しいパートナーシップ、「学校保健と栄養の強化」に参加しました。そのパートナーシップでは、GPEは、栄養に関連する支援におけるエビデンスや好事例の共有を支援しました。
なぜなら、明らかなことが1つあります。学校給食プログラムにより、子どもたちが学校に通い、学ぶことができるということです。なぜ、それが重要なのでしょうか。
なぜなら、教育を受けた子どもたち、特に女子は、家族が貧困から抜け出すのを助け、そしてその家族はより健康になるからです。しかし、女子たちはしばしば教育を受ける機会を失っています。健康状態の悪さ、ジェンダーに基づく暴力、女子に優しい学校の衛生施設の不足、差別など、理由はさまざまです。
私の言葉をそのまま受け取るのではなく、ぜひ、数値をみてください。世界中で2億6千万人の少女と少年が学校に行っておらず、さらに数百万人が学習できていません。私たちはこの現実を受け入れることはできません。私たちには、行動を起こす、道徳的な義務があります。
日本は、学校に栄養プログラムを取り入れるという点で世界の見本になっています。そして日本の学校給食プログラムに取り入れられている「食育」は、開発途上国のモデルとなっています。多くの国が日本から学べることはたくさんあります。でも、日本にできることもたくさんあります。
私は、日本政府がGPEとのパートナーシップを深め、日本が行っているグローバルな活動をGPEへの意欲的な貢献に結びつけることを強く求めます。私たちは、世界の最も貧しい子供たちに教育を施すために50億ドルの資金を集めようとしています。それには、日本の協力が不可欠です。
ともに、すべての子ども達の教育と未来を変えていきましょう。
ありがとうございました。
5月3日から5日にかけてロンドンにおいて行われたG7外務・開発大臣会合では、2026年までに更に4,000万人の女子を学校に通わせ、2,000万人の女子に10歳または小学校修了までに読解力を身につけるという、女子教育に関する新たな目標にG7が共同で合意しました。
G7で合意さえれた女子教育に関する目標の実現に向けてた、GPEの取り組みを紹介いたします。
GPEは、 すべての女子が質の高い教育を受けられるよう、パートナー国のジェンダー平等実現に向けて、資金援助を行っています。その一環として、女子が学校に行き学ぶ機会を変革することを目指し、2020年12月に2億5,000万米ドルの「女子教育アクセラレータ」を創設しました。
「女子教育アクセラレータ」の適格国は、2021年9月27日現在、30カ国存在します。GPEのパートナー国における活動は「パートナーシップ・コンパクト」で示されている重点分野に沿って行われます。このコンパクトでジェンダー平等を対象としている国が適格国となります。
また、「女子教育アクセラレータ」は独立したグラントではありません。システム変革グラント(System Transformation Grant。GPE2020におけるEducation Sector Program Implementation Grant(ESPIG)がGE2025より改訂されたもの)またはマルチプライヤー (Multiplier)に追加で組み込むことができます。 「女子教育アクセラレータ」は、ジェンダー平等への効果を補完したり拡大したりすることで、これらのグラントにおける活動内容と連携して効果を発揮します。