ウェビナー「KIXハブ拡大に関するお知らせ」

10月下旬から11月上旬にかけて、東欧、中東・北アフリカ、アジア・太平洋(KIX EMAP)のKIX地域ハブが、4つの小地域(サブリージョン)での発表会を開催。各所の関連する変化、ベースラインの調査結果、そのサブリージョンに属する国々の今後の活動スケジュールを共有します。

参加は無料。事前登録が必要ですが、どなたでもご参加いただけます。詳しくはこちらをご覧ください。

バヌアツ:災害に強い教育システム構築による自然災害の影響への対応

バヌアツでは、2020年4月6日に熱帯サイクロン・ハロルドの上陸により、約885校の一部または全部が破壊されました。このサイクロンはインフラや生活に広範な被害をもたらし、約51,000人の生徒と2,400人の教師が直接被害を受けました。またバヌアツでは、サイクロンの余波に加え、COVID-19の影響にも対処が必要でした。GPEでは20、21年に合計425万ドルの支援を行いました。この支援には以下の内容が含まれます。GPEの支援は、教育省の実施計画に沿ったものであり、国内外の支援とも重複しないように設計されました。

•サイクロンで被害を受けた幼稚園に7,600点以上の教材を配布

•サイクロンの影響を受けた少なくとも83の小学校に水タンクを設置

•就学前と小学校の子どもを対象とした家庭学習用パッケージの作成支援 •保護者向けのホーム

•スクール・ガイドラインの作成支援

•407の小学校の学校の安全な再開と運営継続の支援

GPEによるバヌアツの支援についてさらに詳しく知りたい方は、バヌアツ:災害に強い教育システム構築による自然災害の影響への対応をご覧ください。

バヌアツの小学校で学習する児童 (Credit: GPE/Arlene Bax)

気候変動と教育に関するGPEの取り組み

気候変動により、災害の頻度と強度が高まり、長期的な環境悪化が加速しています。インフラの破壊、強制移住、生計が立たなくなること、健康への悪影響などの気候変動の影響により、子どもたちのウェルビーイングや就学に悪影響がもたらされます。GPEではこのような気候変動の影響を考慮した教育システム変革の支援を行っています。

質の高い教育は、気候変動の緩和を促進するための知識を人々に与え、気候変動に対応した経済を構築するためのスキルを身につけることにつながります。また、気候変動の影響を受けても子どもたちが学校に通い続けるためには、気候変動に対応した教育システムの構築が必要です。これには、リスクを考慮した設計、気候変動に強いインフラ、気候変動や災害リスクに関するカリキュラムや教師トレーニングなどが含まれます。

GPEは、幼児学習、基礎的スキル、様々な21世紀に必要なスキルを含む、教育の各段階における学習改善に向けて各国を支援しています。これには、カリキュラムや教師のトレーニングを通じて、気候変動教育や災害リスクの認識を促進することも含まれます。GPEによる気候変動に対応した教育システム構築に関するバヌアツの事例をご覧ください。

シエラレオネの学校で、アフリカを示す地球儀を持つ生徒。
シエラレオネ、2015年1月。(Credit: GPE/Stephan Bachenheimer)