ウェビナー「KIXハブ拡大に関するお知らせ」

10月下旬から11月上旬にかけて、東欧、中東・北アフリカ、アジア・太平洋(KIX EMAP)のKIX地域ハブが、4つの小地域(サブリージョン)での発表会を開催。各所の関連する変化、ベースラインの調査結果、そのサブリージョンに属する国々の今後の活動スケジュールを共有します。

参加は無料。事前登録が必要ですが、どなたでもご参加いただけます。詳しくはこちらをご覧ください。

マルチプライヤーを活用したJICAとの取り組みがGPEのブログ(英語版)に掲載されました


強力なパートナーシップは、教育を変革するGPEの活動の中核とな
っています。
マルチプライヤーを通じて、JICA とGPEはパートナーシップを深め、
日本の知識を活用して、パートナー国での教育の前進、学習危機
対策に取り組んでいます。パプアニューギニアとパキスタンでの活
動の模様がGPEのホームページ(英語)で紹介されましています。
こちらをご覧ください。

GPE用語解説:Coordinating Agency (CA, コーディネーションエージェンシー)

パプアニューギニアの小学校
出典:GPE/Jeff Ramin

GPEの多様なステークホルダーが構成する現地教育グループ(LEG: Local Education Group)を取り纏める調整機関のこと。

パートナーシップのファシリテーターとして、GPEのビジョンやミッション、目標を達成するために重要な役割を担っています。日本関係では、在モンゴル日本国大使館がモンゴルにおけるCAとして、また、JICAはパプアニューギニアでCAとして他機関との調整役を担っています。

革新的な資金調達の仕組みGPEマルチプライヤー(GPE Multiplier)

GPEでは、教育への新規・追加の外部資金を動員するインセンティブを生み出すことを目的とした、革新的な資金調達の仕組みである「GPEマルチプライヤー」を2018年から展開しています。

「GPEマルチプライヤー」はドナー支援とGPE資金をマッチングする仕組みであり、GPEからの支援1米ドルにつき、少なくとも3米ドルを他ドナーから動員するものです。以下の図のように、他ドナーからの動員は、民間財団からの助成金、インパクトボンド、二国間ドナーや多国間・地域開発銀行からの譲許的融資など幅広い資金が対象となります。

2021-2025年のGPE新モデルでは、より新規で多様な資金を得やすいよう、以下の2つの取り組みが追加されました。

低いマッチング要件追加:民間や財団を対象に、1:1の比率でマルチプライヤーの活用が可能(他ドナーについてはこれまで通り1:3の比率)

対象セクターレベル要件の拡大:•マルチプライヤーにアクセスするための対象セクターレベル要件が、3分野から「国内資金の公平性、効率性、量」「セクター計画、政策、モニタリング」「データとエビデンス」「セクター協調」の4分野へ拡大

マルチプライヤーの仕組み

日本では、JICAがパプアニューギニア(PNG)で他ドナーとともに策定を支援してきたPNG政府の理数科教育プログラムに対して、GPEよりマルチプライヤーと従来のグラントを合わせ、約11億円の支援が行われました。 日本にとって、マルチプライヤーのような革新的な資金調達の仕組みを活用することで、これまで長年取り組んできた支援のためのリソースを文字通り倍増させることができる、理にかなった方法といえます。

GPE マルチプライヤー