長谷部誠氏や有森裕子氏、井本直歩子氏など著名スポーツ選手らが参加 「Raise Your Hand」 キャンペーン

世界教育サミット(7月28日、29日開催。ボリス・ジョンソン英首相とウフル・ケニヤッタ・ケニア共和国大統領がロンドンで共同開催) に向けた『Raise Your Hand』キャンペーンでは、 長谷部誠氏や有森裕子氏、井本直歩子氏など著名スポーツ選手らが参加し、教育支援の必要性を呼びかけました。

GPEの『Raise Your Hand』キャンペーンは、世界で学校に通うことができない子供たちの80%以上が居住している、最大90の低所得国や地域の教育制度の変革を目的に、2020年10月にイギリスとケニアが共同で立ち上げたキャンペーンです。

本キャンペーンは、世界教育サミットに向け、世界中に教育支援を呼びかけるために実施されました。世界では ディディエ・ドログバ氏(元サッカー・コートジボワール代表)、ミシェル・オバマ氏、 エリウド・キプチョゲ氏 (東京五輪金メダリスト、マラソン世界記録保持者)氏など、世界の著名人がGPEを通した教育支援の必要性を呼びかけました。

日本では、長谷部誠氏(プロサッカー選手・日本ユニセフ協会大使)、有森裕子氏(オリンピック女子マラソンメダリスト)、井本直歩子氏(オリンピアン・途上国教育支援専門家)が参加し、教育支援の必要性を強く呼びかけました。また、スポーツ選手だけでなく、アカデミア、NGO、若者など多くの人々がGPEの支援のために立ち上がりました。ぜひ、ビデオメッセージをご覧ください。

「Raise Your Hand」キャンペーン 日本オリジナル動画
長谷部誠さん (プロサッカー選手・日本ユニセフ協会大使)

格差や貧困の根本的な問題は、僕自身もこの教育というところが非常に大きいと感じています。

井本直歩子さん (オリンピアン・途上国教育支援専門家)

引退後、現役時代からずっと興味のあった発展途上国支援の道に飛び込みました。そこでスポーツと同じくらい打ち込めるものに出会いました。それは、子どもたちの教育です。

有森裕子さん (オリンピック女子マラソンメダリスト)

私たちの住む、未来の地球を守るためにも、世界の子ども達の教育が必要です。

質の高い教育を支える教師

7月28日、29日に開催されるGlobal Education Summitまで2週間を切りました。このサミットでは、グローバルリーダーたちがGPEに対して野心的なプレッジを行います。

この節目を前に、私たちは質の高い教育を実現するために不可欠な存在である「教師」を皆さんと一緒に祝うことができることを非常に嬉しく思います。

教師は何者にも代替できません。教師は全ての教育システムを支える存在です。GPEはパートナー国と協力して、教師をエンパワーし、彼らが資格を持ち、意欲を持ち、十分なサポートを受けられるようにすることで、教育の質を向上させることに専心しています。

教育の質は、GPEの新戦略「GPE2025」の優先分野の一つです。今後5年間、私たちはすべてのパートナー国において、質の高い教師と指導への投資を行います。これは、学校が基盤の他のどの要因よりも、教師の有効性が児童生徒の学習を予測する上で最も重要であることを認識しているからです。

教師に関する課題とGPEの成果

課題

SDG4を達成するためには、各国は2030年までに7,000万人近くの教師を新たに採用しなければならない(ユネスコ統計局)。

多くの教師は、指導に必要な知識や指導技術がない。また、教師教育や教員研修が実施されていないか、効果がないことが多く、教室の現実に立ち向かうための準備ができていない。

資金面での制約から、臨時の教師を雇うことも少なくない。教師不足は特に農村部や遠隔地で深刻で、資格のある教師を獲得し、集めて、維持することがより困難である。


政策対話に教師の声が届いていない。地域のニーズや現実を最もよく理解しているにもかかわらず、教師やその組織が意思決定のプロセスから取り残されていることがしばしばある。

GPEの成果

16年度から20年度の間に、GPEの助成金により160万人近くの教員が研修を受けた。

2020年のGPEの実施助成金の89%が、教員支援を含んでいた。

2017年に、72%の初等教育の教師の72%、65%の前期中等教育の教師がパートナー国で教員養成カリキュラムや現職研修を受けた。

2019年にGPEは2億米ドル以上を教員研修(教員の育成と管理)に投資した。

2020年のGPEの実施助成金の95%は、教員支援を含んでおり、その総額は1億7200万米ドルに上る。

訓練を受けた教師1人あたりの生徒数が40人未満のパートナー国は、2015年の25%であったが、2020年には39%であった。

2002年以降、さらに6,700万人の子どもたちが質の高い教師にアクセスできるようになった。

GPEの資金で訓練を受けた教師は、2014年は9万8千人であったが、2019年は46万5千人以上であった。

GPEが全額出資を受けた場合、どのように教師を支援するのか

50億米ドル以上の資金で、GPEは以下のことを実現します。
1億4,000万人の児童生徒が、専門的な訓練を受けた教師による指導を受けられるようにする。
社会的に疎外されたコミュニティで働く教師を含む、220万人の教師を訓練する。
78,000の新しい教室を建設する。

さらなる情報はこちらから:GPE 2021-2025 Strategic Plan | GPE Case for Investment [EN] | GPE Quality Teaching.

世界中の変革者を鼓舞する教師たち

50億ドルの5つの理由」と題したインタビューシリーズの一環として、パートナーシップに参加している25人以上の変革者たちに、学校時代について尋ねました。多くの人にとって、教師は自分の成長に大きく貢献し、今日の彼らを形成する旅の中心的な存在でした。教師は、すべての子どもたちが学校に通い、学ぶための世界的な取り組みにおいて、縁の下の力持ちです。   GPEでは、教師が発言を届け、トレーニングを行い、モチベーションを維持するための支援を行なっています。質の高い教育を求める25人以上の活動家に、教師が人生を変えるほどのインパクトを与えた思い出の一部を以下にご紹介します。

教師はあなたの人生にどのような影響を与えましたか?

“先生方は、私がファゴットを演奏したり、言語を探求したり、リーダーシップを発揮したりすることを応援してくれました。私が旅行や異文化を学ぶのが好きなのは、人文学の先生の影響もあると思います。先生方は、生徒が最高の自分になれるように挑戦し、刺激を与えてくる存在です。”

スザンヌ・エーラーズ
マララ基金CEO

最初の先生は、今でも私にとって最も重要な指導者である女性とのペアを組んでくれました。

この二人の女性は、私に教育の価値を教えてくれ、新しい未来を再構築するための扉を開いてくれました。

モハメド・シディベイ
平和活動家、GPEユースチャンピオン

最初の先生は、今でも私にとって最も重要な指導者である女性とのペアを組んでくれました。

この二人の女性は、私に教育の価値を教えてくれ、新しい未来を再構築するための扉を開いてくれました。

モハメド・シディベイ
平和活動家、GPEユースチャンピオン

“私の人生に足跡を残してくれた先生がいます。私は数学の先生と良い関係を築いていました。このおかげで私は数字や方程式が好きになり、銀行部門に参加することができました。

教育のおかげで、私は教育分野で有名な慈善団体を率いることができ、誇りに思っています。”

タリク・アル・グルグ博士
ドバイ・ケアの最高経営責任者

“私にとって最も重要な教師の一人は、彼女のクラスを批判的思考と民主主義を行使するための空間に変えました。

人生の意味、政治参加、教育の重要性についての彼女の問いかけは、解放的な教育を求める私の日々の闘いを鼓舞してくれます.”

ローラ・ジャンネッキーニ
CLADEの機関開発コーディネーター

長谷部誠氏や有森裕子氏、井本直歩子氏など著名スポーツ選手らが参加 「 Raise Your Hand 」 キャンペーンで教育支援の必要性を呼びかける

世界最大の教育課題に特化した国際基金「GPE(Global Partnership for Education / 教育のためのグローバル・パートナーシップ)」(本部:ワシントンD.C. / 理事会議長:ジュリア・ギラード)は、現在世界中で展開している「Raise Your Hand」キャンペーンに、この度日本で、長谷部 誠氏(プロサッカー選手・日本ユニセフ協会親善大使)、有森 裕子氏(オリンピック女子マラソンメダリスト)、井本 直歩子氏(オリンピアン・途上国教育支援専門家)などが参加し、日本国内においても、教育支援の必要性を強くよびかけています。

長谷部 誠 氏 メッセージ

https://twitter.com/GPE_Japan_PR/status/1415898708160376832

有森 裕子 氏 メッセージ

https://twitter.com/GPE_Japan_PR/status/1415898883071176704

井本 直歩子 氏 メッセージ

https://twitter.com/GPE_Japan_PR/status/1415899047500541952

持続可能な開発目標SDGsの1つとして、目標4「質の高い教育をみんなに」が掲げられています。GPEの「Raise Your Hand」キャンペーンは、10億人の子どもたちが暮らす最大 90 カ国の教育制度の変革の支援を行うために、2021年-2025年の期間で最低でも50億ドル(約5,400億円)の増資を目指して行われているものです。本キャンペーンは、7月28日-29日(現地時間)にロンドンで開催される、教育支援のための世界的な資金調達会議 『Global Education Summit』 (ボリス・ジョンソン英首相、ウフル・ケニヤッタ ケニア大統領共同開催)に向けて実施しています。

100か国以上、約300人の参加が予想される『Global Education Summit』 では、各国政府より今後5年間 のGPEへの拠出金額が発表されます。なお、先の G7 サミット(ロンドン)において、各国より GPE への拠出金額が続々と表明されています。日本政府は G7 の中でもアジアを代表する経済大国として期待をされていますが、これまで GPE への拠出が全体の0.46%と極めて低く、今回の『Global Education Summit』では日本の拠出金額に世界から注目が集まります。

『Global Education Summit』 は、LIVE 配信(無料)をオンラインでご覧いただけます。なお、会場には世界各国からGPEのユース達も集まります。日本からは、大竹日和奈さん(国際基督教大学)が、日本代表のGPE Youth Ambassador Japanとして参加します。視聴方法や登録につきましては、下記ページよりご確認ください。

https://www.globalpartnership.org/financing-2025/summit (英語)

<ご参考>

GPEが展開するグルーバルキャンペーン「Raise Your Hand」には、各国のスポーツ選手やアーティスト、文化人、政治家、セレブリティが参加し、世界中のリーダーにGPEへの支援を呼びかけています。

ミシェル・オバマ氏

ディディエ・ドログバ(元プロサッカー選手・コートジボワール代表)

エリウド・キプチョゲ氏 (リオデジャネイロオリンピック金メダリスト、マラソン世界記録保持者)

GPE Logo

教育のためのグローバル・パートナーシップ「Global Partnership for Education(GPE) 」は、2002年に世界銀行が主導して、設立された世界で唯一の教育課題に特化した国際基金です。すべての子どもたち に、公平で質の高い教育を提供することを目指しています。
また、途上国、支援援助国、民間企業、各国政府や、国連機関、NGOなどによるパートナーシップであり、世界中から教育のための資金を調達し、90の低所得国とともに教育制度の改善・強化を図り、彼らが直面する教育の最重要課題を解決できるように支援を行っています。GPEはSDGs の目標4「質の高い教育をみんなに」の達成を目指しています。

50億円の5つの理由:戸田敦子氏へのインタビュー

GPEは戸田敦子氏に「教育の力」について5つの質問をしました。GPEの資金調達キャンペーンでは、90の国と地域で最大10億人の子どもたちの教育を変革するために、少なくとも50億ドルの資金調達を目指しています。

アフリカ開発銀行の農業、人材及び社会開発担当副総裁代行戸田敦子氏(写真:GPE事務局)

6月21日(月)開催オンラインイベント!「手をぴんと挙げよう!北欧の夏祭り」— Raise Your Hand Nordic Midsummer Festival —

教育先進地域である北欧諸国は、教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)の重要なパートナーです。オンラインイベント「手をぴんと挙げよう!北欧の夏祭り(Raise Your Hand Nordic Midsummer Festival)」は、北欧の代表や他の著名人が、新型コロナウィルス(COVID-19)による世界の学習危機を重要課題として取り上げ、国際社会がCOVID-19による世界的な経済・社会への影響に対処する際に、教育資金を優先的に確保することを約束するためのプラットフォームとなります。

50億円以上の5つの理由:Sarah Anyang Agbor氏へのインタビュー

この連載では、GPEがチェンジメーカーたちに教育の力について5つの質問を投げかけます。GPEの資金調達キャンペーンでは、90の国と地域で10億人の子どもたちの教育を変えるために、少なくとも50億ドルの資金調達を目指しています。

2021年3月23日 GPE事務局

Prof. Sarah Anyang Agbor閣下は、アフリカ連合の教育・科学・技術・イノベーション(ESTI)担当委員であり、すべてのレベルの教育を網羅しています。

4月20日、アフリカ連合(AU)は欧州連合(EU)、UNICEFと共同で、教育イベント「Building Skills for the Future」を開催しました。このイベントは、「高等教育や職業訓練を含むすべての人のための質の高い教育へのアクセス」「公平性と包括性(子どもを置き去りにしない)」「21世紀の地域経済や生活のニーズに対応したスキルやコンピテンシーの教育と学習」という優先分野への投資を約束することを目的としたものです。イベントの動画は、こちらをご覧ください。

ケニヤッタ大統領、GPEパートナー国に教育資金の優先順位付けを要請

GPEのパートナー国では、教育資金の3分の2以上が国内資金で賄われているため、2025年までにパートナー国からの強力なコミットメントを得ることで、すべての子どもたちが明日の経済に必要な21世紀型スキルやグリーンスキルを学び、身につけることができるようになる。

2021年5月19日 Victoria Egbetayo(GPE事務局)、Margaret Irving(GPE事務局)、Jennifer Bowser Gerst(GPE事務局 )

A boy writes on the blackboard in Burundi.
Credit: UNICEF Burundi
A boy writes on the blackboard in Burundi.
Credit: UNICEF Burundi

英国のジョンソン首相とケニアのケニヤッタ大統領が共同で開催したGPEの「Raise Your Hand Financing Campaign」では、国内資金調達が前面に押し出されています。これは、GPEの新戦略であるGPE2025と新しい運営モデルの重要な一部でもあります。GPE2025と新しい運営モデルは、量、公平性、効率性に焦点を当てた国内資金調達のために、状況に応じた総合的なアプローチを推進することを目的としています。

サッカーの世界的スーパースター、ディディエ・ドログバ氏がGPE の 『Raise Your Hand』 キャンペーンに登場

教育への支援を世界各国のリーダーに呼びかけ

世界で唯一の教育課題に特化した国際基金「GPE(Global Partnership for Education / 教育のためのグローバル・パートナーシップ)」(本部:ワシントンD.C. / 理事会議長:ジュリア・ギラード)は、現在世界中で展開している『Raise Your Hand ~手をぴんと挙げよう~』キャンペーンに、世界的スーパースターのディディエ・ドログバ氏(元サッカー・コートジボワール代表)が登場し、あらためて世界中のリーダーに向けて教育への支援を呼びかけています。